カテゴリー別アーカイブ: 未分類

クリスマス飾りの銀座を歩きながら

ゼミの忘年会で久しぶりに銀座へ行った。最近の銀座の照明は、青や白が多くなったような気がする。そう言えば青いイルミネーションはこのごろいたるところで見かけるよね。青色ダイオードの威力かしらん。

組織の力を高めることという課題はとても難しいような気がしている。でも会社が成長していく時、必要なことには違いない。組織をデザインする。→仕事がやりやすくなる→組織を動かす人これがコアリーダーなのだ。現代は、リーダーシップが不足している。そんな話を教室で教えて頂いた。マネージメントは組織を維持させて、生産性を高めること。リーダーシップはその組織すら創り上げてしまうほどに目的に対しての意識が高くなくてはならないのだ。プロジェクトの成功要因はお客様がよかったから・・・そんなことではいけない。我々はお客様をもリードする高い視点と広い視野が必要なのだから・・・。

先生は、雑談になぞらえていろいろなヒントを私達に伝えてくださる。○○の件で今日は議論になってね。○○先生は、こんな風にいうのだけれどもそれは違う。目的はなんだったのかを忘れて、結果がこうです。プロジェクトは不確実性が高いものだから・・・では済まない。問題は、プロジェクトの目的に添った計画で計画に添った結果がでていたかということ。最初の計画がどうだったのか、その報告がどうなされたのか・・・その問題についての進め方について私は問題があると考えているのだ。仲良しクラブでは、開発力は低下するばかりた。ブレイクスルーというものは制約があってこそ、難しいからこそ、生まれてくるものなのだから。
コアリーダーの条件は、新しいものが好き、コミュニケーション、問題がわかる・発見できる技術力、持久力と極めて厳しい。開発とは製造とは違う、開発とは改革なのだ。我々の研究を見てくださる小原教授は、沢山の知識の中からいろいろなお話をしてくださる。しかも、我々のレベルに合わせて・・・忘れないようにしなきゃといつも思うのだが、なかなか中身が多すぎて難しい。今年は、課題の抽出まででテーマがようやく決まったところだけど来年の1月には、研究をまとめ上げなければならない。「再利用可能なプロジェクトマネージメントフレームワークの研究」一応タイトルも内容も決めてはみたけれど、宿題は山積み。小原先生からとてもユニークだからがんばってやってごらんと言われたということは・・・もしかしたら凄く難しいのかもしれない。勉強しなきゃ。
先生のお話を聞いた後で、いろいろなことを考えた。ヒューマンシステムは、製造と言う部分が同規模の会社より少ない会社だと思う。今もっと大手のソフト会社では、ソフトウェアの製造工程についてもいろいろな工夫がなされ、オフショアやソフトウェアファクトリーとして成果をあげつつある。益々、国内の開発は難易度の高い、スケジュールの短いものが増えてくるのではないか・・・そんな時に、プロジェクトマネージメントの重要性はとても高いものになる。国内の厳しいプロジェクトにおいても、国外のリモート操作で開発を依頼しているプロジェクトにおいても・・・しかし、マネージメントだけで本当に課題は全て解決するのだろうか・・・?

以前からプロジェクトマネージメントに取り組んでいる大手のソフト会社は、それだけの利益率や付加価値を生み出せているのだろうか・・・答えは否だと思う。しかし、現実にはそういう大手のコスト生産性は各段と改善されている。そんな時代だからこそ、本屋に行けば今や要求定義のノウハウ本の花盛り。「本当にこれがお客様の望むものであるのか?」という問題は、生産性を大きく越えるものだと現在、みんなが考えている。その答えはココだろうといろいろな統計でも言われているから。でも本当なのかと思う。要件定義や上流だけの問題なのか?
ふと、以前に講演の後で超大手のEA部門の研究所長をしている先生から教えて頂いたことを思い出す。
「湯野川さん、でもね。こういう管理をしている会社のデータは本当に正しいのか、よく考える必要があるんだよ。例えば、100万円の赤字が4つのプロジェクトで出たとするとその4つのプロジェクトを担当している部長は、1つのプロジェクトだけを-400万円にして報告する。だって4つ失敗したら、その人はもうラインとして出世の目はないからねぇ。そんなことがない組織をつくりなさい。あなたは社長なんだから」

随分と遠くに来てしまったから、目的を忘れてしまいそうになるのかもしれない。ヒューマンシステムが目指しているのは、そういう失敗を次の成功に繋いでいける会社。技術者がお客様の為にストレス無く仕事ができるような会社。そして、以前に私が小原教授に最初に指導されたことは・・・「・・・その失敗から、なにを学びましたか」ということだった。計画があればこそ、正しい評価をして次に繋げる「学び」というものを得ることができる・・・。これがP2Mの「学習の視点」ということなのだと思う。

失敗を責めているのではなく、計画性が必要だということ。計画は、その時点で最善のものを選択しているか・・・そして、計画の変更が及ぼす影響について把握しているか。。。。それが大きな問題なのだ。
そして、失敗こそが次のプロジェクトに活かせるノウハウであることを理解してまた前に進んでいきたい。
今週も宜しくお願いします。