カテゴリー別アーカイブ: 未分類

2011年 新年のごあいさつ

今年の元旦は、本当にしずかなスタートです。東京の街は雪こそ降りませんでしたが、本当に寒くて、こんな寒さはなかなか最近でもめずらしいように思います。

元旦に出かけた時、昨年は全く気にとめなかった東京スカイツリーが、冬の青空に眩しく見えました。東京に来てほとんど東京タワーの元で暮らし、働いてきた私にとって、スカイツリーはどこか不自然な、現実離れしたような感じがあります。この違和感は、新しいものに対して感じる違和感なのかもしれないと思ったりもするのですが、しばらくは、ノスタルジーに満ちた東京タワーに変わるものとして、東京スカイツリーを認める気持ちにはならないかもしれない・・・これは、エンジニアとしてはいけないことだなぁとふと苦笑いしてしまった私です。今年は、この「新しいもの」を取り入れ、それを活かしていかなければいけない年ではないかと思ったりもします。本当の意味での変化の年は、2011年なのかもしれません。

12兆円を超えるともいわれる日本のIT投資は2010年も昨年と同程度であるといわれていますが、確実にIT市場は縮小して来ているようです。特に弊社の売上げの半分を担っている中小企業向けSI(システムインテグレーション)といわれる分野の仕事は大きく減少して来ており、本年度は、新たにクラウドコンピューティングがその役割に代わっていく部分も多くなっていくでしょう。必要なものをその場で選び購入し、使った分だけ支払えばよい「クラウド」がお客様にもたらすメリットはとても大きなものがあると思います。従来のシステムを保有するということのメリットとデメリットが今年は、広く問われることになるような気がします。Ipadをいち早く使い始めた大先輩の社長さんが、「なによりも、電源を入れてすぐにメールが見れるんだよ・・・これが当たり前のことなのに今までできなかった」という率直なコメントを聞いたときにも、同じように感じた感覚。IT業界が大きく変わる、パラダイムシフトが起こっていると感じるのは、そのあたりの感覚的なものからです。

SIer(システムインテグレーター)としての生き残りをかけて、私達はどんなことをなすべきか、私達ができることでお客様の役に立つことは何か・・・・今年も、変わらない私達の仕事は、お客様と沢山の課題を明らかにし、お客様と一緒に解決していくことです。パラダイムシフトでITの提供方法が変わろうとも、私達にとって変わらないものは、技術、仕事に対する責任感やプライドであり、お客様の仕事をきちんと理解するコミュニケーション力や本質を見抜く力だと思います。そして、なによりもお客様の役に立ちたいという「思い」を今年も大切に、しっかりとしたサービスを全社で提供させて頂きたいと思います。

2010年はヒューマンシステムにとって厳しい一年でしたが、同時にこれほど、全社員が同じ気持ちで「技術」「おもいやり」「豊かな人間性」を実現していくことの大切さを共感できていると感じた年はありませんでした。それがきっと今年のヒューマンシステムの基盤となり、お客様のビジネスを支える原動力となってくれると思います。

相変わらず、全く頼りない私ですが今年も、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

昨年は、世の中の流れが昔に戻ることはなく、しずかにしっかりと変化してきた年であったように思います。2009年、政権がかわり目に見えて変化に満ちた年であったことに比べ、2010年はお正月あけてすぐに日本を代表する老舗の大企業が会社更生法の適用を申請し、厳しい一年がはじまったような印象があります。半年後には首相が変わり、内定率も57.6%と過去最低といわれるなか、着々と今までと違う何か=低成長時代 が確実になってきたように思います。